にざえもんでございます。
今回は私の名前の由来について書きたいと思います。
にざえもんは漢字では仁左衛門と書きます。
これだけですぐにピンときた方もいらっしゃると思いますが、これは池波正太郎さんの小説
「雲切仁左衛門」(くもきりにざえもん)
から拝借させていただきました。
この小説は、1972年から連載されていた小説で、何度も映画やテレビドラマなどで映像化されていますので、ご存じの方も多いかと思います。最近では中井貴一さん主演でNHKドラマにもなりましたね。
池波正太郎さんについてはあらためて説明するまでもないとは思いますが、ご存じない方にここで簡単に紹介させていただきます。
俗に池波正太郎さんの三大シリーズと呼ばれているのが、以下になりますが、小説を読んだことのない方でも、これらの題名のいずれかは耳にしたことがあるのではないでしょうか?
・鬼平犯科帳(おにへいはんかちょう)
・剣客商売(けんかくしょうばい)
・仕掛人・藤枝梅安(しかけにん・ふじえだばいあん)
鬼平犯科帳は中村吉右衛門演じる長谷川平蔵がすぐに目に浮かびますし、剣客商売なら藤田まことさんがおなじみでしょうか。
仕掛人・藤枝梅安は皆さんご存じの必殺仕事人シリーズの前身であった、必殺仕掛人の原作にもなっています。
他にも名著が多々ある池波正太郎さんですが、今回は
「雲切仁左衛門」(くもきりにざえもん)
について紹介させていただきます。
あらすじ
時代は江戸中期。時の将軍は八代吉宗。その時世に盗賊界において超一流の名を欲しいままにした大盗賊、その名は雲切仁左衛門。
「犯さず」「殺めず」「盗られて難儀する人からは盗らず」の三つの掟を守りつつ、時には二年も三年もの下ごしらえをし、一万両(現在の金額でおよそ数億円)もの大金を盗み出す。そんな仁左衛門が次に目を付けたのは、金蔵には数万両が眠っていると噂される名古屋の豪商・松屋吉兵衛。
数年前に女房を亡くした吉兵衛は五十二歳になるが、まだまだ体も丈夫で商いにも遊びにも血気盛んで、囲っている二人の妾だけでは飽き足らず、京や大阪にも足を伸ばし、女漁りだけがこれからの唯一の楽しみであると言って憚らない。
そんなある日。江戸の支店に出張した吉兵衛は、江戸で暮らす叔父から趣向を凝らした面白い遊びがあると、郊外にたたずむ別荘風の建屋でに案内をされる。
しかし案内をされてから半刻(一時間)を経過しても何の音沙汰もなく、まだかまだかと待ちわびていた吉兵衛の前に現れたのは、なんと頭髪を青々と剃り上げた尼僧であった。
予想だにしていなかったこの 尼僧 との秘め事にすっかり夢中になっってしまった吉兵衛であったが、まさかこの女が雲切一家の中でもそれと知られた「七化けのお千代」であるとは知る由もない。
一方、これまで幾度となく雲切一味に煮え湯を飲まされてきた火付盗賊改方も、長官の安部式部を中心に、なんとか雲切一味の尻尾をつかもうと日々の探索を怠らない。そんなある日、ひょんなことからとうとう雲切一味の尻尾をつかみかける。次なる標的を尾張名古屋に定めた雲切一味と、それを追う盗賊改方。その顛末はいかに?
主な登場人物
- 雲切仁左衛門
雲切一家を束ねる。四十名とも言われる配下の者たちのほとんどはその顔も声も知らぬという。以前は武士であり、実在の人物をモデルにしたとの説もある。 - お千代
通称「七化けのお千代」。主に雲切一家の盗みの「引き込み」を行う。「引き込み」とは目指す盗み先に何年も前から女中などとして奉公し、いざという時に一味を案内する役割。 - 吉五郎
通称「木鼠(きぎつね)の吉五郎」。雲切一家の番頭格。仁左衛門の信頼も厚く右腕とも言われ、配下の者たちとのつなぎ(連絡)は吉五郎を通して行われる。 - 安部式部
火付盗賊改方長官。何度となく雲切一味に煮え湯を飲まされているが、雲切一味を一網打尽にすることに執念を燃やす。実在の人物がモデル。
もちろんもっとたくさんの味のある人物が登場するのですが、とりあえず主役級だけ紹介させていただきました。
映像化作品
雲切仁左衛門は過去に映画やテレビドラマで6回ほど映像化されていますので、紹介させていただきます。
発表 | ジャンル | 仁左衛門役 | お千代役 |
1978年 | 映画 | 仲代達矢 | 岩下志麻 |
1979年 | テレビドラマ | 天知茂 | 大谷直子 |
1987年 | テレビドラマ | 松方弘樹 | 浅野ゆう子 |
1991年 | テレビドラマ | 萬屋錦之介 | 二宮さよ子 |
1995年 | テレビドラマ | 山崎努 | 池上季実子 |
2013年 | テレビドラマ | 中井貴一 | 内山理名 |
仁左衛門役の俳優さんもお千代役の女優さんも名だたる方ばかりですね。
中井貴一さん主演版は最近でも放映されていますので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
ちなみに、お千代役の内山理名さんは最近結婚を発表されましたね。おめでとうございます。
私は全作品を見たわけではないのですが、初めに観たこの方の仁左衛門が強烈すぎて、小説を読んでいても、常にイメージはこの方です。とにかくかっちょいいです。
以上、今回は私の名前を拝借させていただいた、雲切仁左衛門について紹介させていただきました。
少しでも興味が湧いた方は小説、映像作品に触れてみてはいかがでしょうか。
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